ついにパパ1年生
おめでとうございます、ついにパパ本格スタートですね。かわいいですね、でもママのように本能で動けないのがパパなので、お勉強が必要です。そこでこの記事では
- 0歳児(0〜3ヶ月)の成長発達の大まかな流れってどんな感じなの?
- どういうことに気をつけないといけないの?
- 何をしてあげるとママに喜んでもらえるの?
- どうすると子どもが喜んでくれるの?
という疑問に、ここだけは押さえておいて欲しいというポイントと、こもりねこの失敗談を交えながらわかりやすく解説していきます。
【発達】首がすわるまで(生後0〜3ヶ月くらい)
【生理的機能】
・生まれたばかりの赤ちゃんは、授乳とおむつ替えの時以外は寝ているのが普通です(大体一日17時間前後)。昼夜の区別なくいつでもミルクを欲しがって泣くため夜中も寝れず夫婦揃って睡眠不足になりがちです(ここでママだけに授乳を任せると後々に響きます…)。
・よく眠っているように見えても脳の半分は覚醒している状態なので、眼球が動いたり、顔や手指がピクピク動いたりしますが病気などではありません。この頃、寝ている時に「生理的微笑」と呼ばれる微笑みのような表情がよく現れます(まるで天使かなと思うくらいかわいいです)。
・そしてなんと目はほとんど見えていません!視力は0.02程度で、18〜30cmくらいの距離のものがぼや〜っと見えています。だから実際パパかママか見ただけでは区別ついていないです。
【運動機能】
・0〜1ヶ月頃は首もすわっておらず、仰向けでもうつ伏せでも床にベタッとはりついて手足をバタバタしたり目や口を動かすくらい。頭は左右どちらかに向いているけれど自分の力ではほとんど動かせないためSIDS(乳幼児突然死症候群)を避けるためにも基本的には仰向けに戻してください(寝ている時は必ず仰向け)。
・3〜4ヶ月頃になると引き起こしに頭がついてくるようになり、背筋が強くなってくるとのけぞったりし始めます。
・はっきりと見えているわけではありませんが、紙に書かれた顔やぬいぐるみの顔など、顔の形をしているものを見て、自分から微笑んだり手足を動かして嬉しそうな動きをします(大体3ヶ月頃)。また、この頃になると追視と言って顔の前で物を左右に動かして見せるとそれを目で追えるようになります。
【感覚機能】
・音や話し声に反応します。首を動かせるようになるとそちらの方向に顔を向けます。
・優しい光や明るい光に反応します。色の違いもなんとなくわかるようです。
・2ヶ月頃になると、お腹が空いたり、オムツが汚れていたりすると目覚めて泣いたりします(不快感の芽生え)。
・抱っこされると泣き止んだり、安心した表情を見せます。ただし気をつけてほしいのが、まだ首がすわっていないのと「脳がトウフみたいに柔らかい」ので強く揺さぶったりはしないでください。
※上記はあくまでおおよその目安です。一人一人個人差があるので、この通りにならなくても大丈夫です。大事なのはたくさん声をかけてあげたり、優しく抱っこするなど愛情たっぷりにかかわることです。
うちは里帰り出産だったので、産後しばらくは妻の実家で寝泊まりしていましたが今でも覚えています。突然夜中に起きて泣く息子、疲れ切って起きない妻。妻が起きないようにミルクを作って飲ませたり、子どもをあやすくらいしかできなかったです。自分は1週間しかそれを体験できなかったですが、本当に大変だっただろうなと(他人事みたいに言ってはダメなんですが)思います。妻と義父母に感謝です。
健康と環境
【健康づくり】
生まれたばかりの赤ちゃんは自分で体温の調節をすることが難しいため、温度の変化に弱く体温の失調や新陳代謝の異常を起こしやすいため、衣服や空調などで大人が調節する必要があります。
【お着替え】よく「丈夫な子に育てたい」ということで薄着をさせるというご家庭もありますが、生まれたばかりの赤ちゃんは3ヶ月くらいまでは大人より一枚多めで内臓のある胴体は冷やさない方が良いようです(だからと言って着膨れするくらい厚着をさせるのは❌)。
また、汗をかくと体温が下がるのは大人と一緒でさらに代謝がいいので汗をかきがちなのでこまめに変えてあげてください。
【室温】特に生後3ヶ月くらいは温度の変化に弱く体温の失調や新陳代謝の異常を起こしやすいので、室温を夏場は25〜28度、冬場は19〜23度程度に保ちましょう。
※エアコンの温度設定で合わせるのではなく、温度・湿度計で測って確認しましょう。
【湿度】一年を通して最適な湿度は50〜60%と言われています。空気が乾燥しているとウィルスが繁殖しやすく感染症の危険もあるため、特に冬場は要注意です。また、赤ちゃんの肌はデリケートで乾燥しやすいため加湿器などで湿度をあげることも大切です。
加湿器は水蒸気タイプのものがおすすめですが、噴気孔が暑くなったり触って倒してしまわないように赤ちゃんの手の届かないところにおきましょう。
※室温同様にこちらも温度・湿度計で測りましょう。部屋の位置によって室温湿度ともに変わるので、赤ちゃんの近くの手が届かないあたりに温度・湿度計を置きましょう。
【室内環境】赤ちゃんは病気に対する免疫が未発達なため、病気になると急激に悪化することがあります。そのため、衛生面に留意し室内環境を整えて赤ちゃんの様子をよく観察する必要があります。
まずハウスダストやダニなどを赤ちゃんが吸い込まないように(喘息やアトピーの原因にもなる)こまめに掃除機かけをしましょう。ただし、その際は赤ちゃんを別室に連れて行くなど排気口からの風や騒音から避難させましょう。
また、音に対して敏感なので、大きな音を立てたり大声で話すなど不安感をつのらせないようにします。また、語りかけるときも優しくゆっくりと穏やかな声で語りかけましょう。
採光も大切です。日中は出来るだけ太陽の柔らかい陽射しを採り入れる。曇りや夕方以降もライトの調光機能で調節するなどして刺激が強すぎないように気をつける。
病院ではないので、環境を完璧にはできませんが、掃除機をかけたりエアコンで温度調節するなど難しいことはないので、積極的にやってみましょう。ママは授乳などで夜中も起きていたりするので、これだけでもすごく助かると思います。
生活リズム
生後3ヶ月くらいまでは昼夜関係なくとにかくミルク→睡眠→排泄の繰り返しです。だんだんとリズムがわかってくるようになりますが、最初はなんで泣いてるのかもわからないのが普通です(だんだんやっていくうちに勘が当たるようになります)。ママはわかるのにパパはわからないなんてことも逆のパターンも普通にあります。どちらも気にしなくて大丈夫、そのうちわかります。
ここではポイントを知っておいて、いざという時にパパもすぐできるようにしておきましょう。
【授乳】母乳の場合は基本的にパパはあげられないですが、日中たくさんあげていると出が悪くなったりママも疲れてあげるのがしんどくなったりします。とにかく母乳がいいと言う人もいますが、少しでもママが楽になるならミルクでも全然いいと思います。
と、言うわけでチャンスです。ミルク作ってみましょう。
ちょっと高いけど固形のものも売ってます。これはキューブを哺乳瓶に入れてお湯を規定量入れるだけなのでめちゃくちゃ簡単です。
粉のタイプがオーソドックスです。これはすり切りでキチンと測りましょう。その前に手は洗いましたか?手に水気はないですか?確認できたら哺乳瓶に粉を入れましょう。
粉を入れる前に、これ煮沸(消毒)したやつか一応ママに確認しましょう。
OK、次はお湯を注ぐ、ここでワンポイント。粉が浸るくらいお湯を入れて振ってください、ここでよく溶かしておくとダマになりづらいです。その後規定量までお湯を入れましょう。
あとは人肌ぐらい(大体40°C)まで冷まして飲ませてあげてください。人肌というと大体手首にミルクを垂らして「ちょっと暖かいかな」くらいで大丈夫です。
さて、今度は飲ませてみましょう。最初は全然飲まないかもしれません。
まずは優しく声かけて、ゆったりとした気持ちで抱っこしてあげましょう。心地よさが大切です。飲ませるのに必死で無言だと飲まないかもしれません。
次に吸う力に注目です。勢いよく吸っているのに減っていなければもしかしたら哺乳瓶の蓋を閉めすぎているかもしれません。少し緩めて空気が入るようにすると出ます(開けすぎると漏れるので注意)。
規定量飲ませなきゃと焦るかもしれませんが、全部飲まなくても大丈夫です。あの量はあくまで目安です。お腹がいっぱいになる量には個人差があります(同じように足りない時は作って追加であげて大丈夫です)。
授乳後には必ず排気(ゲップ)をさせましょう(よくビートを刻みながらなかなかの強さで叩く人がいますが男の人の力で叩くと痛いです。背中を下から上へ優しく指先にほんの少しだけ力を入れて撫であげるようにするとうまくいきます)。
授乳の時間が赤ちゃんと二人だけの幸せタイム。仕事と育児に疲れていると、夜中に起こされるのは辛いと思いますが、今しかこの時間はありません。大人の都合はお構いなしに、彼(彼女)たちは容赦無く泣き叫びます。どちらにしても満足するまで寝ないので、せっかくだから楽しみましょう。
【睡眠時の配慮】3ヶ月に入る頃からは、個人差はありますが、朝早く起きて活動→栄養をとる→夜早く眠り→夜中ぐっすり眠るといったように自然のリズムで過ごせるようになってきます。
環境設定は大切です。無音にする必要はないですが、テレビや会話の音量は控えめに、静かな環境を作り、十分に眠れるようにします。眠っているからといって目を離さず、30分に一回程度は睡眠時の状態(仰向けに寝ているか、溢乳などで窒息していないかなど)を必ず確認しましょう。また、室内の明るさは日中無理に暗闇にする必要はありません。ある程度自然光のままでも眠れますし、暗闇だと顔色も確認できません。
自分で自在に寝返りが打てるようになるまでは、必ず仰向け姿勢で寝かせ、睡眠中の窒息を予防しましょう。
【オムツ交換】オムツが汚れたら、目を見て優しく語りかけながら取り替え、赤ちゃんがすっきりとした心地よさを感じることができるようにする。
交換時は、足首を持ってお尻を上げがちですが、足首が脱臼可能性があるため、腰の下に手を差し入れてお尻を持ち上げ、赤ちゃんが自ら足を上げやすくなるようにする。
新しいおむつを広げてお尻の下に敷いてから汚れたオムツを取り外すと床や布団が汚れません。
オムツ交換で意外と悩むのが夜中どうするか、ミルクで起きた時についでに変えるのはいいと思いますが、眠っている状態でオムツが濡れていたら、さてどうしましょう。もしかしたら不快な思いをしてるかも、でも起こしたらその度ごとに遊び始めてしまって睡眠が確保できないし…
悩まず、睡眠を優先しましょう。布オムツや数世代前の紙オムツは吸水性の問題でかぶれたり漏れたりしていましたが、今時のおむつはどのメーカーのものでも基本的に高機能なため、睡眠中は睡眠を優先で全然大丈夫です。